北海道作業療法士学会で研究発表を行いました

訪問看護ステーションいろはす 作業療法士の岩岡です。

このたび、第56回北海道作業療法学会学術大会にて、研究発表を行い「優秀演題賞」を受賞することができました。

「人生に前向きになった」その言葉から、よりよい支援を考える

今回発表したのは、摂食障害と統合失調症を抱えるA氏への支援についてです。

A氏が語った「人生に前向きになった」という言葉をきっかけに、その言葉に至るまでに、どのような変化や経験があったのかを振り返りました。

今回の研究では、A氏自身の語りをもとに、「人生に前向きになった」という変化が、どのような経緯で生まれたのかを明らかにすることを目的としました。そして、その分析を通して、A氏の変化につながった支援や関わりを整理し、よりよい支援のために何が大切なのかを考えました。

訪問看護やリハビリテーションでは、日々の生活を支えることに目が向きやすい一方で、その人がこれまでどのような人生を歩み、どのような思いを抱えているのかを知ることも大切です。

A氏から「人生に前向きになった」という言葉を聞いたとき、私たちは、その変化がどのように生まれたのかをもっと深く知りたいと思いました。そして、A氏との関わりを振り返ることで得られた気づきを、A氏だけの経験として終わらせるのではなく、同じように悩みを抱える方への支援にもつなげていきたい。そんな思いから、今回の研究と学会発表に取り組みました。

この発表は、第56回北海道作業療法学会学術大会において「優秀演題賞」をいただくことができました。

発表を通して、改めて一人ひとりの語りに耳を傾け、その人が歩んできた人生や思いを知ることの大切さを学びました。

発表者より

今回の研究を通して、摂食障害と統合失調症を抱えながらも、「人生に前向きになった」と話してくださった利用者様との関わりが出発点です。その言葉に心を動かされ、「なぜ前向きな変化が生まれたのか」を明らかにし、その実践を全国の支援者へ届けたいという思いで研究・発表に取り組みました。

この受賞は、勇気を持ってご自身の経験を語ってくださった利用者様をはじめ、日々支え合う訪問看護ステーションいろはすのスタッフ、共同演者の皆様、そして温かくご指導くださった日本医療大学 村上正和先生のお力添えがあってこそのものです。心より感謝申し上げます。

これからも病気だけではなく、その人らしい人生に寄り添い、一人ひとりの「生きる」を支える伴走者であり続けられるよう、実践と学びを積み重ねてまいります。